ねえ夢みたいな心地

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ドリ山ドリーのドリ山創造記−邂逅編

高く登るために深く潜ったモグラモドキのドリーは、とりあえず自分が嫌にならないくらいの速度で掘り進めます。疲れたらお母さんに作ってもらったお弁当をつまみ食いして、癒たらまた作業を始めます。

ザク ザク ザク ザク ゾッ ゾッ ゾッ

ザク ゾッ ザク ゾッ ザク ゾッ ゾッ

ドリーは土の中がとても暗いことに気がつきました。モグラモドキは目を使います。だけれどこんなに暗くては目が使い物にならないし、つまみ食いもしてたし、なんだか夜みたいなので眠くなってきます。

なんとか山の方へ出るまでは眠らないように、歌を歌いながらドリーは進んでいきます。

ピアノの伴奏をしていたクラスメイトを思い出すような歌を一通り歌い終わると、ドリーは小さな部屋のような空間に辿り着きました。

そしてその部屋の隅には、ドリーに似た姿のイキモノがいたのです。

即席合間作品−句読点、読点へ

全知全能の症状が出て全治一生の申告を受ける。医者の言う

 死ぬまで治んねえよ

の一言が、頭の中で焦ったうさぎみたくぐるぐると回っている。

街を歩けば読み取りたくないものまでが読み取れてしまう。男の腕に手をまわす女が隙を見て僕に色目を使ってくる。

病院なんかより遥かに優れている路地裏の男から処方された初回無料の薬を飲めば、頭からうさぎが出てきて僕に言う。

 知ってるか、人間は脳の大部分を使えていないらしいぜ

 だからお前の要らないところの脳みそ、いただいてるぜ

うさぎはどうやら僕の脳の一部分を、生理的に受け付けないグチョグチョと音を立てながら食べているらしい。

クール

僕は何をするにしても音で考えます。これを音楽と結び付けてしまうことはよしてください。決してこれはあなたが考えるような音楽ではないのですから。

文章を作るには、音にクール感があるか否かから始まります。意味は二の次です。五の次かも。

何が言いたいのか、畢竟です。つまり僕のやることに意味なんてないのです。流石に意味がなさすぎて記事にしなかったものもあります。したものもあります。(そのプライドはテムズに沈む)

要は口にした時のリズムです。言葉はリズムゲームにすぎません。僕が邦画を観ないのもリズムゲーム的に日本語はダサいからです。

日本語はダサいです。英語はかっこいい。

最近はフランスの映画を見ます。フランス語もかっこいいと思えてきました。ジュテームはダサいと思います。それ以外は今の所バッチグーです。

日本語はダサいです。まあ文章にしたら世界一クールだけど。

二転三転七転び、悲劇の腹痛

人は悪いところにくると言います。僕はお腹が弱いので、嫌なことがあると胃がムカムカとしてきます。

それならば、嬉しいことがあれば僕のお腹は快調になるはずです。だけども結果としてそれは腹痛になるようです。酷い世の中です。

ウディアレンは人生は悲劇だと言います。どう転んでもお腹が痛くなることを見るとどうやらそうみたいです。

それだからこの感情と一緒に暴れまわる腹痛と、どうにか付き合っていかなければならないのです。腹痛を面白可笑しく見えるように眼鏡をかけて、なんとか笑えるようにしなければならないのです。

笑ったふりでは腹にこないでしょう?

表面の文学−日記

今日も午前に目覚めた。朝食にパンを二枚取って、イタリアから買い付けたコーヒーを一杯だけ淹れた。

朝食を済ませると暇になるからアメリカのアクション映画を観た。

映画を観ながらオレンジを啜る。

映画を観ながらシャグを巻く。

それなりにつまらない映画だったから「燃える森と氷河」を歌う。

外には聞こえる程度の声量を出したから外出するのが嫌になる。

隣人に鉢合わせないようにタイミングを伺って外出する。

カフェでコーヒーを注文して煙草を吸う。

巻いたシャグが不味いのでやはりゴロワーズに戻る。

一回休み。

即席合間作品−Les Champs-Élysées

どうにもこの朝は気分が良くって、この通りを歩く人には勿論、鳥や花や木々にでも挨拶をしたい気持ちだった。

結局のところそれらに挨拶をすることはないのだけれど、それでも一際に美しい君を見つけたらそうするしかなかった。突然に話しかけられた君は怖がりもせずに笑顔でいて、仲良くなるのに時間はかからなかった。

しばらくすると君は、地下のおかしな仲間達と会う予定があると言って僕を誘ってくれた。彼女は笑って言う

 貴方ならきっと気があうはずよ

そしてクスッと笑って

 だって彼らは1日中でもギターを持って歌っているの、驚いちゃうでしょ?

そうして彼女に連れられて地下へ。陰気な地下には陽気な人達がいた。

夜通し歌ってそして踊る。彼女は美しかった。

もう何曲目かもわからなくなった頃、イギリスの曲が流れた。それを歌う彼女の顔は楽しそうで、それでいて寂しそうだった。

夜が明ける頃に僕らはジタンを燻らせて、小鳥の歌を聞く。

 ねえ、ここにはね、私たちが心で求めているものならなんでもあるのよ

 だってこうして貴方と会えたでしょう

僕はそれに同意して、彼女とこの町で一番の星を眺めた。

怠惰

義務感に勝る怠惰には必ず他人の何かが入っていて、それでも中途半端に、自分が疲れない程度には真面目にやってきたからある程度はこの社会でも生きていけている。裏を返せばそれは自分の知る限り黒に近い色をしていて、今僕の足場はギリギリなものだとわかる。

リバーシをすれば社会だと感じる、他人の闇を纏う馬鹿に苛立つ、そしてまた裏返せば気がつく。

生き方、表現への怠慢。

死に方、それまでの空白。