ねえ夢みたいな心地

=2.Twitter@CafeNhaao

雨を匂わせる朝、忘れられた傘

そういえば久しぶりに夜を誰かと歩いた。
知らない街、知らない風。どれも僕を魅了していた。
見知らぬ街の夜の空、確かに広かった。
いつからかな、夜に恋をしたのは。


少年は夜を歩く。

循環の終着点、透明の産声。
無音、空間、まわるまわる。

朝を迎えようとする。昼の事なんて頭の隅にもありはしない。

待つだけの昼間の太陽に、夜が殺される。

少年は気付く。循環、世界は無限で、自らは有限だと。
よく知る街の噴水の、水の出ない時間。
ああ、残酷だと少年は涙を流す。
まるであの街の噴水の役割が、少年に変わったと言わんばかりに。

少年が夜を渡る。
夏を想わせる温い風と、昼を食らった深い闇を。

まだ少年は夜に歩く。