ねえ夢みたいな心地

=2.Twitter@CafeNhaao

即席合間作品−Les Champs-Élysées

どうにもこの朝は気分が良くって、この通りを歩く人には勿論、鳥や花や木々にでも挨拶をしたい気持ちだった。

結局のところそれらに挨拶をすることはないのだけれど、それでも一際に美しい君を見つけたらそうするしかなかった。突然に話しかけられた君は怖がりもせずに笑顔でいて、仲良くなるのに時間はかからなかった。

しばらくすると君は、地下のおかしな仲間達と会う予定があると言って僕を誘ってくれた。彼女は笑って言う

 貴方ならきっと気があうはずよ

そしてクスッと笑って

 だって彼らは1日中でもギターを持って歌っているの、驚いちゃうでしょ?

そうして彼女に連れられて地下へ。陰気な地下には陽気な人達がいた。

夜通し歌ってそして踊る。彼女は美しかった。

もう何曲目かもわからなくなった頃、イギリスの曲が流れた。それを歌う彼女の顔は楽しそうで、それでいて寂しそうだった。

夜が明ける頃に僕らはジタンを燻らせて、小鳥の歌を聞く。

 ねえ、ここにはね、私たちが心で求めているものならなんでもあるのよ

 だってこうして貴方と会えたでしょう

僕はそれに同意して、彼女とこの町で一番の星を眺めた。