ねえ夢みたいな心地

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ドリ山ドリーのドリ山創造記−よろしくSatie編

辿り着いた空間に眩まないほどの灯りと、自身に似た姿をしたイキモノを認めたモグラモドキのドリーは、おそるおそるそのイキモノに話しかけてみます。

 こんにちは、僕はドリー、きみは?

だけども返事がありません。

置物の類いかと考えたドリーは、そっとそのイキモノの顔を覗いてみます。

どうやら寝ているみたいです。起こすか起こさぬかを悩んでいたドリーは、頭を使ったらお腹が空いたのでお母さんに作ってもらったお弁当を食べることにしました。

ドリーはここに来るまで途中につまみ食いをたくさんしたのに、まだお弁当は残っていたので得した気分になりました。

ドリーがテリヤキタマゴサンドに手を出そうとした時、例のイキモノが匂いにつられて起きてきました。

 むにゃむにゃ、おいしそうなにおい

ドリーはもういちど話しかけてみることにします。

 こんにちは

今度はイキモノも返事を返してくれました。

 こんばんはだけどね、そのおいしそうな匂いの元はなに?

 テリヤキタマゴサンドだけど

 ちょっとだけちょうだい

 いいけど

ドリーがテリヤキタマゴサンドを渡すとイキモノは慎重に口にしました。

口に運んだサンドがよほど美味しかったみたいで、イキモノは目を輝かせて

ちょっとだけ ちょっとだけ

と言いながらサンドを食べきってしまいました。

 ごめん、全部食べちゃった

 いいけどさ、まだあるし、君、名前は?僕はドリー

 僕はサチエ

 女の子みたい、君もモグラモドキ?

 男だけどね、僕はモグラ

 モグラ?モグラモドキじゃなくて?

 しつこいね、モグラだよモグラ

どうやらこのドリーに似たイキモノはモグラらしいです。ドリーは衝撃を受けました。ドリーはモグラモドキだけれど、モグラを見たことがなかったからです。

ドリーは最後のテリヤキタマゴサンドを取り出して、半分にしてサチエと二人で食べました。