ねえ夢みたいな心地

=42.Twitter@CafeNhaao

下書きの日付が5/15とある古い習作

昔の話、といってもそう昔じゃなくて、まあつい昨日の事みたいなものよと陽気なおばちゃんなら笑い飛ばす程に昔の話。

ある少年は廃れた町をこの世界の不細工と男が消え、自分がモテモテになる妄想を膨らませながら歩いていた。

町からは海が近くて、潮の香りがした。だけれど海と言っても海水浴が出来る海じゃなくて、なんかこうゴミとか落ちていて、無駄に砂浜が広いような場所だったから、陽気なおばちゃんでも風に乗ってくる潮が干している洗濯物についたりして嫌になるだけのものだった。

田舎の夜は滅茶苦茶暗い。中途半端に伸びた建物が色々な光を遮ってしまうくせに街灯は消えてしまう。だから夜になると町から離れて海の方へと行けば月の光で明るくなっていく。夏休みの砂浜は近所の学生達が10人くらいたむろしている事が多かった。

少年も夜は砂浜に足を運ぶ事が多かった。

砂浜は無駄に広いからシートを敷けばそれなりにプライベートな空間で、だから逆にモテない男達はそのプライベートを覗こうと双眼鏡とかを持ち寄っていた。勿論少年のバッグには双眼鏡が忍んでいた。

関係ないけれどその地域の初体験は夏の砂浜が多いらしい。どうでもいいよね、陽気なおばちゃん以外は聞き流す話だし。

どうでもいい話ついでだけれど、その陽気なおばちゃんだって若い時は夏に砂浜で暑い夜を過ごしたんだよ。知りたくなかったけど。